証券取引所と取引時間:前場・後場の仕組み
取引・注文★ 初級約6分
株を買いたいと思ったとき、いつでも自由に買えるわけではありません。株式の売買は「証券取引所」という決められた場所で、決められた時間に行われています。取引のルールを知ることは、投資の第一歩です。
東京証券取引所(東証)とは
日本の株式取引の中心は「東京証券取引所」、通称「東証(とうしょう)」です。日本で上場している企業のほとんどが東証で取引されています。
東証には、企業の規模や基準に応じて3つの市場があります。
- プライム市場: 大企業が中心の市場です。トヨタ自動車やソニーグループなど、誰もが知る有名企業が上場しています。上場基準がもっとも厳しく、企業のガバナンス(経営管理体制)にも高い水準が求められます。
- スタンダード市場: 中堅企業が中心の市場です。プライムほどではないものの、一定の実績と信頼性を持つ企業が上場しています。
- グロース市場: 成長が期待されるベンチャー企業やスタートアップが中心の市場です。まだ利益が出ていない企業も含まれますが、将来性に注目して投資する方が多い市場です。
取引時間:前場と後場
東証の取引時間は、1日を2つに分けた構成になっています。
- 前場(ぜんば): 午前9〜午前11
- 後場(ごば): 午後12〜午後15
前場と後場の間にはお昼休みがあり、この間は取引が行われません。土日祝日と年末年始もお休みです。
寄付・引け・ザラバとは
取引時間の中でも、特に覚えておきたい用語があります。
- 寄付(よりつき): その日、または前場・後場の最初の取引のことです。朝9時の最初の取引を「寄付」と呼びます。
- 引け(ひけ): その日、または前場・後場の最後の取引のことです。午後15「大引け(おおびけ)」と呼びます。
- ザラバ: 寄付と引けの間の通常取引の時間帯です。この時間は注文が入るたびにリアルタイムで売買が成立します。
なお、2024年11月からクロージング・オークションが導入されました。15
(連続取引)が終了し、15〜15。15(板寄せ)する仕組みです。クロージング・オークション中は成行注文を出すことができない点に注意しましょう。PTS(私設取引システム)
「東証が閉まっている時間にも取引できたらいいのに」と思う方もいるかもしれません。実は、PTS(Proprietary Trading System=私設取引システム)を使えば、東証の取引時間外にも株の売買が可能です。夜間取引に対応しているPTSもあり、日中忙しい方にとっては便利な仕組みです。ただし、東証と比べて取引量が少ないため、希望の価格で売買できない場合がある点には注意が必要です。
まとめ
- 日本の株式取引の中心は東京証券取引所(東証)で、プライム・スタンダード・グロースの3市場がある
- 取引時間は前場(9〜11)と後場(12〜15)に分かれている
- 寄付は最初の取引、引けは最後の取引、ザラバはその間の通常取引を指す
- PTS(私設取引システム)を使えば取引時間外の売買も可能だが、取引量に注意
※ 本コンテンツは投資に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。


