移動平均線でトレンドをつかもう
テクニカル分析★★ 初中級約7分
株価チャートを見るとき、日々の値動きに一喜一憂してしまうことはありませんか? 移動平均線は、株価の細かい上下動をならして「大きな流れ(トレンド)」を把握するための基本的なツールです。多くのプロ投資家も活用しており、チャート分析の第一歩として必ず覚えておきたい指標です。
移動平均線とは
移動平均線は、一定期間の株価(通常は終値)の平均値を結んだ線です。たとえば「5日移動平均線」は、直近5日間の終値の平均を毎日計算し、その点をつなげた線になります。
計算例: ある株の直近5日間の終値が 1,000円、1,020円、1,010円、1,030円、1,040円 の場合
5日移動平均 =(1,000+1,020+1,010+1,030+1,040)÷ 5 = 1,020円
期間別の使い分け
移動平均線は計算期間の長さによって、見えるトレンドの大きさが変わります。
- 短期線(5日・25日): 直近のトレンドを把握。値動きに敏感に反応します。25日移動平均線は約1か月の平均であり、もっとも広く使われています。
- 中期線(75日): 約3か月のトレンドを把握。中期的な方向感を確認するのに使います。
- 長期線(200日): 約10か月のトレンドを把握。大きな相場の流れを見るのに使います。200日移動平均線は世界中の投資家が注目する重要ラインです。
ゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線でもっとも有名なシグナルが「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。
- ゴールデンクロス: 短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けること。上昇トレンドへの転換を示す買いシグナルとされます。
- デッドクロス: 短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けること。下降トレンドへの転換を示す売りシグナルとされます。
ただし、ゴールデンクロスやデッドクロスが出てもすぐにトレンドが転換しない「ダマシ」もあるため、他の指標とあわせて判断することが大切です。
移動平均線と株価の位置関係
移動平均線と現在の株価の位置関係からも、相場の状態を読み取ることができます。
- 株価が移動平均線の上にある → 上昇トレンドの可能性。移動平均線が「サポート(下値支持)」の役割を果たすことがあります。
- 株価が移動平均線の下にある → 下降トレンドの可能性。移動平均線が「レジスタンス(上値抵抗)」の役割を果たすことがあります。
- 株価が移動平均線から大きく離れている → いずれ移動平均線に近づく「回帰」が起きやすい。乖離率が大きいときは注意が必要です。
まとめ
- 移動平均線は一定期間の株価の平均を結んだ線で、トレンドを把握するのに使う
- 短期(25日)・中期(75日)・長期(200日)を使い分けてトレンドの大きさを確認する
- ゴールデンクロスは買いシグナル、デッドクロスは売りシグナルとされる
- 株価と移動平均線の位置関係から、トレンドの方向や転換点のヒントが得られる
※ 本コンテンツは投資に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。


