ニュースで「恐怖指数」って出てきたけど、何それ?こわい名前!
名前はたしかにちょっと怖いけど、中身はとてもシンプルだよ。「恐怖指数」の正式名称はVIX指数って言うんだ。投資家たちが「これからの相場がどれくらい揺れそうか」と感じている度合いを、1つの数字にしたものなんだよ。
※ 本記事は2026年3月時点の情報に基づいています。
VIXってなに?
「相場が揺れそうかどうか」を数字にするって、どういうこと?
たとえば、体温計をイメージしてみて。体温計は体の調子を「数字」で教えてくれるよね。VIXは、いわば株式市場の体温計のようなものなんだ。
VIX指数は、アメリカの代表的な株価指数であるS&P 500のオプション取引の価格から算出されます。オプションとは、「将来のある時点で、決まった価格で売買できる権利」のことです。
投資家たちが「これから相場が大きく動きそうだ」と考えると、そうした権利(オプション)を買いたい人が増え、オプションの価格が上がります。その結果、VIXの数値も上がる仕組みです。
つまり、VIXが高いと「みんな不安に思ってる」ってこと?
そう、いいまとめだね! VIXが高い=投資家が「この先、相場が大きく動くかもしれない」と身構えている状態、と考えるとわかりやすいよ。逆にVIXが低いときは、市場が比較的おだやかだと感じている状態なんだ。
ただし、VIXはあくまで「これから30日間にどれくらい価格が変動しそうか」という予想の度合い(ボラティリティ)を示すものであり、株価が「上がる」か「下がる」かを教えてくれるものではありません。
VIXの数字の読み方
VIXの数字って、どれくらいだと「高い」とか「低い」になるの?
おおまかな目安をまとめたよ。あくまで一般的に使われている水準の分け方で、厳密な定義ではないけれど、参考にしてみてね。
| VIXの水準 | 市場の状態 | イメージ |
|---|---|---|
| 15未満 | 穏やか(Calm) | おだやかな晴れの日 |
| 15〜20 | 平常(Normal) | ふつうの天気 |
| 20〜25 | やや緊張(Elevated) | 雲が増えてきた |
| 25〜30 | 大きな動揺(Significant turbulence) | 強い風が吹いている |
| 30以上 | 高い不安(High) | 嵐が来ている |
| 40以上 | 極度の不安(Extreme) | 大型台風クラス |
天気にたとえるとわかりやすいね。30を超えると「嵐」かぁ…。
そうだね。ただ、VIXが高いからといって必ず株価が暴落するとは限らないし、低いからといって安心とも言えないんだ。あくまで「市場参加者がどれくらいの変動を予想しているか」を示す一つの指標として見るのが大切だよ。
2026年3月、VIXはどう動いた?
最近ニュースでVIXが話題になっていたけど、実際にどんな動きだったの?
2026年2月から3月にかけて、VIXの数値はかなり大きく変化したよ。データで見てみよう。
- 2026年2月の月間平均: 16.1(「平常」の範囲)
- 2026年3月の月間平均: 24.3(「やや緊張〜大きな動揺」の水準へ上昇)
- 3月26日のVIX: 27.44
- 3月後半には、取引時間中に一時30を超える場面もありました
2月の16から3月の24って、けっこう跳ね上がったんだね。
そうなんだ。わずか1か月ほどで、市場の「体温」が平常レベルからかなり高い水準まで上がったことになるね。これは投資家たちの間で、先行きに対する不透明感が急速に広がったことを反映していると考えられます。
過去の急上昇 いつ、なぜ跳ねた?
VIXって、過去にもっとすごい数字になったことはあるの?
あるよ。過去にVIXが大きく跳ね上がった代表的な場面を振り返ってみよう。あくまで過去のデータであり、将来の動きを示すものではない点には注意してね。
| 時期 | 出来事 | VIXの水準 |
|---|---|---|
| 2008年10月24日 | 世界金融危機(リーマンショック) | 取引時間中に89.53(史上最高水準) |
| 2020年3月16日 | 新型コロナウイルスの世界的流行 | 82.69(終値ベースの最高水準) |
| 2024年8月5日 | 円キャリートレードの巻き戻し | 65.73 |
89とか82って…さっきの表だと40以上が「大型台風」なのに、その2倍以上じゃん!
そうだね。こうした数値は、市場が極度のパニック状態にあったことを反映しているんだ。ただし、VIXが非常に高い水準に達した後、時間の経過とともに低下していった事例が多いことも事実です。パニック的な不安は長期間そのまま続くわけではない、という傾向がこれまでは見られました。
もちろん、過去の傾向が将来にも当てはまるとは限りません。
VIXはどうやって計算されている?
ところで、VIXの数字はどうやって出しているの?
ざっくり言うと、こんな流れだよ。
VIXは、S&P 500のオプション価格をもとに計算されています。具体的には、さまざまな条件のオプション(行使価格や期限が異なるもの)の価格を組み合わせて、「今後30日間にS&P 500がどれくらいの幅で動くと予想されているか」を年率換算した数値です。
自分で計算する必要はあるの?
ないよ! VIXはシカゴ・オプション取引所(CBOE)がリアルタイムで算出・公表しているから、ニュースサイトや証券会社のアプリで簡単に確認できるよ。
大切なのは計算方法の細かい仕組みよりも、VIXが「株価の上げ下げの予測」ではなく「値動きの大きさ(ボラティリティ)の予測」を表している、という点を理解しておくことです。
まとめ
- VIX指数(恐怖指数)は、S&P 500のオプション価格から算出される「今後30日間の予想変動率」を示す指標です。
- VIXが高いほど、投資家が今後の相場の変動を大きく予想していることを意味します。一般に15未満は穏やか、30以上は高い不安とされます。
- 2026年3月のVIXは月間平均24.3と、2月の16.1から大幅に上昇しました。3月26日には27.44を記録し、取引時間中に30を超える場面もありました。
- 過去にはリーマンショック時に89.53、コロナショック時に82.69など、極端な水準に達したことがあります。
- VIXは株価の方向(上がるか下がるか)を予測するものではなく、あくまで「変動の大きさ」の予想を示す指標です。
※ 本記事は2026年3月時点の情報に基づいています。
ご注意: 本記事は株式投資に関する一般的な情報提供・学習を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。


